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「やさしいことをふかく」するためのレッスン

  • 執筆者の写真: Mayumi  NIshiura
    Mayumi NIshiura
  • 11月22日
  • 読了時間: 3分
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むずかしいことをやさしく

やさしいことをふかく

ふかいことをおもしろく

おもしろいことをまじめに

まじめなことをゆかいに

そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

―井上ひさし―



秋が急激に深まって冬に向かっていますね。

衣替えを全部していいのやら?と思っていましたが

完全に冬支度にした方がいいような感じですね。


さて、ワークショップも始動しています。

そして今年度の発表会に向けて生徒さんたちの曲目を決めています。


私のレッスンの基本理念について少しだけお話させて下さい。

いつもいつだって基本に忠実にいること。

やさしいと思える基本こそ丁寧に時間を掛けること。

基本が正確で丁寧にできているからこそ

難しい事ができるようになります。

基本からは1mmだってズレないという硬い意志があれば、ですが。


生徒さんのお稽古をしていてもいつも感じる事です。

たとえばピアノならば、易しい練習曲は初めから両手で

テンポも速く弾いて来る。

難しい曲の難しいパッセージはモタモタ弾いてしまう。

片手でも詰まるような弾き方になる。


声楽のレッスンでも呼吸法や発声の母音と母音の間

小さな事はわりとぞんざいに扱っているのに

オペラアリアの高音が続くような所でがなるように歌って

最後は声がもたなくなる…etc


一番最初のお稽古でやっている事を一番大切にして下さい。

自分の呼吸が自分の身体のどこを流れて行って

その時自分の身体の感覚はどんなものなのか

発音の最初の音はいったいどこにいるように感じるのか


ピアノの鍵盤においた手の形、指の形はどうなのか

そこから音階一つを弾く時の力はどこにあるのか


それがとても重要で大切なたからものです。

やさしいことほど丁寧にしっかり身につくまで

何度も何度も繰り返して行くこと。

それがかんたんになるまで練習すれば

次のステップも楽に乗り越える事ができます。


やさしい事を丁寧に深くさらっておけば

むずかしいことこそサラリと乗り越える事ができるようになります。


どうしてこれができないんだろう?

それができなくなった原因とプロセスが必ずあったはずです。

それはどこでしたか?

きちんと自分で戻る事ができますか?

間違えた場所まで一旦戻って、もう一度間違えた場所を丁寧に

それを乗り越える練習を何度も繰り返しましょう。

それは本番で乗り越えるための力を蓄えてくれます。

何度でも何度でも繰り返しても間違えなくなったら

その先の事を試してみて下さい。

意外なほどあっけらかんと乗り越えて行けるはずです。

むずかしい事はいつもサラリとやさしくしてみましょう。


真面目にそんな事を繰り返して練習して行けば

きっと面白くなって来ます。

楽しい事を楽しいと思えるための練習をしてみましょう。


やさしいことをふかく するからこそ

むずかしいことはやさしく なるのです。

ゆかいなことがあくまでゆかいに なるために。

 
 
 

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